大会長 中村浩之
  大会長 中村浩之

この度第7回日本中性子捕捉療法学会学術大会の大会長を仰せつかりました学習院大学理学部化学科(大学院自然科学研究科生命科学専攻)の中村でございます。第7回学術大会は、平成22年8月5日(木)・6日(金)の2日間、JR山手線目白駅に隣接しております学習院大学内にて開催させていただきます。これまでの学術大会と比べて遜色のない実り多いものにすべく重い責任感を感じながら準備を進めております。

皆様もご存じのように、がん治療では外科手術・化学療法・放射線療法のコンビネーションにより各々の患者さんに適した治療が行われています。放射線療法を取り上げますと実に年間18万人もの患者さんが受けていらっしゃいます。この第7回学術大会は、「加速器BNCT元年」をキャッチフレーズとして、現在京大炉で進んでいますBNCT用加速器の進捗状況を基に、将来保険適応可能な一般的放射線療法に向けて、BNCTによる治療を必要としている一人でも多くの患者さんを救うために学会としてどのように舵をとっていくのか?ご参加くださる皆様で議論いただきたく存じます。

招待講演には、教育講演として金田安史先生(大阪大学大学院医学系研究科教授)に「新たなDDSの開発とがん治療への応用」について21年度より始められましたセンダイウィルスエンベロープの臨床研究についてお話いただきます。特別講演にはSang Ook Kang先生(Korea大学化学科教授)に「BNCT Prospective in Korea」を、成相直先生(東京医科歯科大学脳神経外科講師)に「ホウ素中性子捕捉療法とPET」についてお話しいただきます。ランチョンセミナーには、小野公二先生(京都大学原子炉実験所教授)に「加速器BNCTが拓くがん放射線治療の新たなる地平」という演題で加速器BNCT元年に相応しいご講演をお願いしております。どうぞご期待下さい。

また、今回は本学術大会が終わりました8月6日(金)午後2時より学際生命科学「東京コンソーシアム」シンポジウムを公開市民講座として開催いたします。「東京コンソーシアム」は東京医科歯科大学・お茶の水大学・北里大学・学習院大学の生命科学系の大学院が連携して教育・研究を行うプログラムで21年度より文部科学省の援助を受けスタートしました。本シンポジウムでは、中川義信先生(国立香川小児病院・院長)、福田寛先生(東北大学加齢医学研究所・所長)、平塚純一先生(川崎医科大学・教授)、宮武伸一先生(大阪医科大学・准教授)に「医学といのち」をテーマにご講演をお願いしております。

学習院大学では平成21年度より理学部に生命科学科を新設しました。それに伴い、老朽化し散在していた理学部実験棟を統合した新しい自然科学研究棟ならびに中央教室棟が完成いたしました。新しくなった学習院大学のキャンパスで皆様をお迎えできることを嬉しく思います。多くの皆様方のご参加により本学術大会が実り多いものにできましたら幸いに存じます。ご支援の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

 
 
学習院大学
目白キャンパス 西2号館
〒 171-8588
東京都豊島区目白1-5-1
 

第7回大会事務局
学習院大学理学部 化学科
事務局担当:中村浩之・

        山本夏水
〒171-8588
東京都豊島区目白1-5-1
TEL:03-3986-0221

内線6491
FAX:03-5992-1029

株式会社セカンド